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あなたは神経質な人? いやいや責任感の強い人!

この記事の所要時間: 36

容態書の項目

 

以下の画像は、私の診療所の容態書です。

東洋医学を専門とする病院の容態書は、一般的な病院と比べ、気になる症状の説明よりも『飲酒などの食習慣』や『体型』など個人の人柄について質問している項目が多いかもしれません。

 

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その中でも、我々は特に『性質(性格)』の項目を重要視しています。

 

 

私の診療所では、問診時には必ず

「○○様は、ご自身で ご自身の性格を分析すると『神経質』な方ですか?それとも『楽天的』な方ですか?」

と質問します。

 

この時、実に全体の7割を越える方々が「私は『神経質』です。」と答えられます。

 

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なぜ「自分は神経質だ。」と言うのか?

 

『神経質』という言葉は、あまり良い印象を受けない表現ですよね?これを、もっと良い言葉に変換すると、そういう人は『責任感の強い人』や『正義感の強い人』だと思います。

 

 

みなさんは、以下の①~③の中で、当てはまるものが いくつありますか?

 

①人から頼まれ事をされた時、「いったん引き受けたからには、精一杯のことをしよう」と、寝る時間やテレビを見る時間などの 自分の『リラックスタイム』を潰してまで、ついつい頑張ってしまう。

②小学生時代、掃除の時間にサボって遊んでいる同級生や、社会人になっても平気で遅刻をしたり仕事でミスをしたりする同僚を見ていると許せない。

③頑張って集中して、周りの人々よりも早く 自分の仕事を終えたけれども、自分だけ休むのは『サボっている』ように思えて悪いから我慢する。

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もし、1つでも当てはまった人は、自分のことを『神経質』な人間と思っていませんか?

 

責任感が強くて何事にも全力で取り掛かろうとする人は、他人と比べ、

「他の人よりも よく動く」→「疲れていても頑張れる」

「寝る時間が少ない」→「一日の疲労が解消できない」

という状況であり、つまり、

他人の1.5倍くらい動いているのに0.7倍くらいしか寝ていない状態〉

が、ずっと続いているのです。

 

言い換えると、それは、

①疲れている時に、②もっと疲れることをして、③もっともっと疲れてしまった状態〉

に他なりません。体調が おかしくなるのは当然といえば当然です。

 

しかし、元来、責任感が強く、気力が充実している人は、公私ともに常に周りに気配りができ、他人よりも結果を残せるから、周りから評価を受け、気が付いたら強い責任を求められる地位に登りつめ、だから、もっともっと気配りをしなければならなくなります。

そして、このような状況が『日常』だと思い生活していくうちに、体力が持たなくなり、その分を気力でカバーしようとし、ついには、気力まで少なくなってしまい、動けない自分に腹が立ち、イライラしてしまいます。

 

この状態は、もちろん病気では無いので、西洋病院に行っても「異常なし」と言われるか、最悪、心療内科の受診を勧められるかもしれません。

 

性格が問題な訳では無い(むしろ素晴らしいと思います。)のに、抗うつ薬や眠剤を服用する必要なんて全く ありません。

 

そういう方ほど、漢方薬が効果的です。

 

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