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疲労

自律神経失調症の治し方~自律神経失調症は病気ではない!

この記事の所要時間: 32

自律神経失調症って病気なの?

 

1960年代頃から、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた場合に起こる身体症状の総称を『自律神経失調症』と呼ぶようになりましたが、実は、この病名は日本でしか使われていません。(海外では、これに該当する言葉が存在しません。)

それどころか、日本でも独立した病気として認めていない医者も多く、私も その一人です。

 

 

自律神経失調状態はラストスパート状態?

 

以前の投稿で、人は緊張すると交感神経が活発に働くので『集中して考える』ことができる という説明をしました。(→『絶対よくわかる自律神経~人は緊張するから考えることができる!』参照)

 

緊張状態が一時的なものなら良いのですが、先が見えない(解決策の無い)ストレスが ある時は、その間ずっと緊張していなければなりません。

 

一日中 緊張しているのだから、身体は どんどん疲れてきます。

これは、マラソンで例えると、スタートをしたと同時に ずっと『ラストスパート』しているようなものです。

 

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だから、途中で バテてきて、全身の内臓や筋肉の動きが悪くなり いわゆる自律神経失調症の症状と呼ばれる変化が出現します。

 

でも、考えてみてください。

これは「疲れている時もっと疲れる事をした」からであって「病気でそうなった」のではないですよね?

 

今まで経験したことがない事や、自分の能力の限界以上の事をしなければならない時などに緊張しすぎて症状が出現することもあるでしょう。

仮に あなたが『緊張しやすい人』だったとしても、それは『性格』であって『病気』ではないです。

 

 

5つの治療法

 

自律神経失調状態を引き起こす原因には、他に不規則な生活により 交感神経→副交感神経 のスイッチングが上手くいかない事も大きいです。

 

そのため、自律神経失調状態の治療法としては

①規則正しい生活を心掛ける

②食事を規則正しく3食摂る

③散歩やストレッチ程度の適度な運動をする

④感情を表に出す

⑤自分に合った趣味を探す

などが挙げられます。

 

④に関しては、過去の投稿『怒りのメカニズム~人はどうして怒るのか?』を参照ください。

④・⑤と③の一部は、ストレスを発散or忘れることで気分転換させることが目的です。

 

②に関しては、サイトによっては「ビタミンCを摂れ」とか「○○を食べなさい」などと食事内容について細かく指示しているものもありますが、重要なのは 胃に負担を与えずに規則正しく食事を摂ること です。(食事内容ではありません。)

胃がもたれて食事できないのであれば、胃の動きを良くする働きが期待できる漢方薬を服用した方が良いです。

 

また、神経が衰弱している時に抗不安薬を服用しても(真の)改善は期待できません。

「コタツに入っていると眠くなる」「マッサージを受けると眠くなる」というように、リラックスさせて休息することが一番の治療法ですし、その治療には西洋医学よりも東洋医学の方が有効です。

 

一般病院で『自律神経失調症』と診断され、ほとんど改善しない人は、どうか漢方薬を試してみてください。

 

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