えっ?「もっと筋肉を増やしなさい」と言われたのに鍛えなくていいの?
筋肉をつける ということ って?
みなさんは、もし 医者から「筋肉が少ないから 増やしなさい」と言われたら、「鍛えなきゃ」と考えませんか?
もちろん、鍛えることも必要ですが、漢方的には、それよりも、まず第一にしてもらいたいことがあります。
それは、「食べること」
例えば、高校球児を連想してみてください。
(もちろんサッカー少年でも可。)
彼らは、ものすごい練習をしていますが、それと同じくらい いっぱい食べています。
これが大切なことなのです。
お買い物をしながら身体を鍛えているの??
我々は、寝ている状態から起き上がった時点で、様々な筋肉を使って、その姿勢を保持しています。
例えば、「前へならえ」の体勢を何十分もしていたら、腕の筋肉がプルプルしてきませんか?
一見、何もしていないように見えますが、その時、腕の筋肉は、その姿勢を保つため働いていたのです。
ということは、日常生活において、我々の身体の筋肉は、ずっと鍛えているようなものです。
買い物に行ってる時も、電球を代えている時も、座ってパソコンを操作している時も、みな、どこかしらの筋肉を鍛えているのです。
そして、筋肉量の少ない人は、そういう日常の作業をしているだけでも疲労しています。
そういう状況で、スポーツジムなどに行って、身体を鍛えようとするのは、実は、逆効果になるかもしれないのです。
筋肉製造機??
(もちろん そんなものは無いのですが)我々の身体の中に【筋肉製造機】というものがあったと仮定します。
その機械は、食べ物 という『材料』を入れ、開始スイッチを押すことで 筋肉 という『製品』を造り上げる・・・とします。(イメージできましたか?)
この時、身体を鍛えるという行為は、開始スイッチの横にある「弱」ボタンを「強」にして 機械のパワーを上げるようなものです。
『材料』がないのに 機械のパワーを上げたとしても、『製品』は出来あがってきません。
それどころか、機械そのものに負担をかけ、その結果、オーバーヒートして故障してしまうかもしれませんよね?
だからこそ、材料を入れること、すなわち、「食べること」が大切なのです。
じゃあ、食べるためには?
お腹が空いていないのに、無理やり ご飯を食べたって、胃がもたれるだけです。
詳細は別項目で述べますが、例えば、寝起きに焼肉なんて とてもじゃないけど食べられないのは、「(寝起きで)胃の血流が完全ではないから」です。
胃の血流が悪い → 胃に酸素や栄養が行きにくい → 胃が動きにくい
という状況で、ご飯を食べても、消化率も吸収率も悪く、身体の中に栄養が入っていきません。
漢方薬には、胃や腸の血流を良くし、動きをたすけるような作用が期待できるものが色々とあります。
胃腸を整え、血や肉になりやすい食べ物を バランスよく摂ることができ、『材料』が十分溜まったら、運動する という順番が大切です。
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