夏の むくみ の原因を『ほうきバランス』で考えてみよう
むくみ についての おさらい
むくみ については、当サイトでも何回か取り上げていますが、重要な点だけ おさらい します。
「なぜ むくむ のか?」と言えば、体内の水分の in と out のバランスが崩れて、余分な水分が蓄積されてしまうからです。
余分な水分が蓄積される理由は、
① in が多すぎる(=多飲)
② out が少なすぎる(=尿量減少)
③ その両方
であり、体質的な むくみ の原因の大部分は、②によるものだと言っても過言ではありません。これは、身体の冷え(血行不良)による『腎臓機能の低下』が大きく影響しています。(→詳しくは、こちら)
そして、体内の水分量の蓄積が限界を越えると、我々は 汗をかくことで余分な水分を放出しようとします。
つまり、我々が汗をかく理由のほとんどは、『過剰水分(むくみ)状態の防御』であり、「汗かいたから脱水予防に水分を多く摂ろう」と考えるのは逆効果の場合もあります。(ただし、汗と一緒に排出されてしまったビタミンやミネラルを補給することは重要です。)
夏に むくみやすい理由
体質的な むくみ の原因だけを考えれば、冬の方が悪い影響を受けやすくなりますが、実は、一年を通じて一番むくみやすい季節は夏です。
その理由は、大量の、そして、いつもとは違う理由で汗をかくからです。
日本の夏は日差しが強く、あまり風も吹かないので、我々の身体の表面温度が急上昇して体内に熱が籠りやすくなります。
この時、我々の身体の防御反応は、高体温→熱中症にならないために 身体の表面に汗をかくことで 『気化熱』を利用して体温を下げようとします。(→詳しくは、こちら)
つまり、夏以外の季節の汗の大部分は「余分な水分を要らない分だけ放出している」のに対し、夏の汗は「本当は必要な水分まで大量に放出している」のです。(※ 緊張時の汗などの例外も ありますが、今回は省略します。)
少し話が変わりますが、
みなさんは、小学校の掃除の時間などに、手の平に ほうきの柄の部分を当てて、ほうきが倒れないように腕を左右に動かしながらバランスを保って遊んだ記憶はないですか?
これを『ほうきバランス』とでも呼んでみます。(笑)
この遊びは、ほうきの先を大きく揺れないようにするのがコツですよね?
この時、『ほうきの先の揺れ』を『体内の水分量の変化』に例えると、夏季は体内の水分量の変化が激しいため、バランスをとるのが難しくなります。
そのため、夏に多飲になるのは仕方がないですが、この時、暑いからと冷たい飲み物ばかり飲んだり、急に涼しい(というか、むしろ寒いくらいの)場所に入り長時間過ごしていたりすると、血管が急に収縮し腎臓に負担をかけてしまい、また、汗もかかなくなるので、むくみが悪化し易くなります。
これが、夏に むくみやすくなる理由です。
夏のむくみ対策としては、
①水分は多めに摂らなければならないが、飲み過ぎにも注意し、できるだけ常温以上の飲み物を飲む
②身体(とくに足)を冷やし過ぎない
③(血流改善のため)十分な睡眠を摂る
④汗は体内のビタミンやミネラルなどを一緒に排出してしまうので、意識的にビタミンやミネラルなどを摂取する
などが有効です。
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