雨の日に いつもより 身体が むくむ理由
どうして雨が降るのか?
天気予報などで天気図を見る機会があると思いますが、日本列島に低気圧が上陸していると、その地域は ほぼ間違いなく雨が降っています。
でも、なぜ、低気圧に覆われると雨が降るのでしょうか?
私たちが よく耳にする『高気圧』『低気圧』という言葉は、文字通り『気圧』が高いか低いかを表しています。
『気圧』とは『大気(=空気)の圧力』のことなので、高気圧に覆われている地域は「空気の量が多くて大気の圧力が高い状態」、反対に、低気圧に覆われている地域は「空気の量が少なくて大気の圧力が低い状態」と言えます。
ここで、次の図を見てください。
よく、「低気圧が日本列島を通過・・・」などという言葉を耳にしたことがあると思いますが、『(空気が多い)高気圧』に覆われている場所に『(空気の少ない)低気圧』がやってくると、高気圧と低気圧の境目では、高気圧側から低気圧側へ 空気が流れ込むことで『風』が生れます。
この『風』の勢いで空気は上空まで運ばれますが、上空で水蒸気を含んだ空気が急激に冷やされることで『雲』が生まれ『雨』が降ります。
(ちなみに、どうして低気圧が発生するのかは、海面と大気の温度の差などの複雑なメカニズムがあるようですが、これ以上の話は省略します・・・というか、私も あまり詳しくないのです。汗)
今まで、長々と説明してしまいましたが、『かんぽう×美』的に重要なことは、
「雨が降ったり降りそうな時は、気圧が変化している=我々の身体にダメージを与えやすい時」
ということを覚えていてください。
気圧の変化が我々の身体にもたらすダメージ
以上のことを踏まえて、以下の図を見てください。
高気圧に覆われている時、目に見えませんが我々の身体は空気によって強い圧力を受けています。
その圧力のため、血管内の『血漿(けっしょう)』と呼ばれる体液が、血管の外に滲み出ることが出来ずに、血管内に留まっています。
一方・・・
低気圧に覆われている時は、空気の圧力が弱いため、『血漿(けっしょう)』と呼ばれる体液が、血管の外に滲み出やすくなります。
これが『むくみ』のもとです。
イラストでは、少し大げさに描きましたが、実際は、気圧の変化で体液が血管外に滲み出る量は、微々たるものです。
しかし、その微々たる変化で、身体のバランスが崩れて体調が崩れる方も少なくありません。
その変化は、「水分の in と out のバランスが悪い人」ほど症状が著明に出現します。
図のように、
【バスタブ】=【人間の体内の水分量】
【シャワー】=【水分摂取量】
【排水溝】=【尿量】
というように例えると、水分摂取量が多い人や、尿が出にくい人、あるいは、その両方ある人ほど、体内の水分量が蓄積していきます。
そして、これには【排水溝の大きさ】=【腎臓の働き】が大きく関与しています。つまり、腎臓が疲れている人ほど、むくみやすいのです。
人によっては、雨が降る前に気圧の変化を感じ取る方も おられます。
いわば、「雨が降るのが分かる予知能力者」と言えますが、身体にとって決して良い変化ではないので、天気については気象予報士に任せて、むくみを減少させるような体質改善をした方が良いと思います。
この記事が気に入ったらシェア!
0
0
いいね!0
2
pocket