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不眠

安眠のコツ教えます~あなたは間違った寝方をしていませんか?

この記事の所要時間: 246

『寝る』ってどういうこと?

 

私たちが起きている時は、筋肉や内臓を活発に働かせるために 我々の身体は体温を36度前後に保つようにしています。

その反面、寝ている時は、筋肉や内臓の動きを抑えることで疲れを取っているので、体温を下げて身体の代謝を抑えようとしています。

 

ここで、我々の身体を工場で例えてみましょう。

 

『我々の身体』が『工場』なら、『内臓』や『筋肉』は『機械』に当たります。

工場の営業時間中は機械をフル稼働させていますが、長時間動かすとオーバーヒートして故障してしまうかもしれないので、ある程度 連続稼働させたら停止させ しばらく休ませなければなりません。

 

この「停止ボタンを押して機械を休ませる」という行為が「寝る」ということに相当します。

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機械が精密機械であるほど、停止ボタンを押してから完全に稼働が停止するまでに時間が掛かります。

(PCを強制終了すると故障の原因になると言われてますよね?)

 

我々が「そろそろ寝ようかな?」と思ってから眠りに落ちるまでも、一定の時間が必要で、実は その時に少しずつ体温を下げる準備をしているのです。

では、我々の身体は、どのようにして体温を下げようとしているのでしょうか?

 

 

 

体温を冷やすためにしていること

 

今まで何回か説明してきましたが、体の中で一番温かいものは血液です。

全身の血管を拡張・収縮させたり 毛細血管に血液を蓄えたりすることで我々は体温をコントロールしています。

 

そして、副交感神経が活発に活動している時、全身の血管が拡張し 血液を均一に冷やすことができるので、体温が下がって代謝が抑えられるのです。

一方、交感神経が活発に活動している時は、全身の血管が収縮しているので 体内で【温かい部分】と【冷たい部分】がバラついていて 血液を均一に冷やすことが出来にくくなるから寝付けないのです。

 

無題

 

 

体温を下げるために体温を上げる?

 

寒い時、布団乾燥機や電気毛布などで布団を温めておくと、布団に入った瞬間とても気持ちがいいですよね?

これは、寒いところから暖かいところに入ることで 血管が拡張してリラックスするからで、リラックスすると副交感神経が活発に働くので、血管が 更に拡張します。

 

全身の血液が均一に冷やされることで代謝が抑えられて深く寝ることができるので、このまま血液が冷やされていけば ぐっすり寝られるのですが、電気毛布の温度設定を間違ってしまうと、なかなか血液が冷やされずに逆に寝付けないという事態に陥ります。

 

つまり、布団に入った直後に暖かいのは良いことなのですが、その後は、あまり暖かくない方がいいのです。

 

電気毛布をタイマーで切れるようにしたり、代わりに湯たんぽを用いたりするなどして長時間暖め過ぎないように注意して下さい。

 

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