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疲労

どうして正座をすると足がしびれるのか?

この記事の所要時間: 239

長く正座をしていると・・・

 

正座による足のしびれは、自分の体重で膝や足の甲を圧迫してしまい血行が悪くなることで生じます。

ここで、【しびれ】は【痛い】という感覚の ごく初期のもの  というイメージを持ってください。

 

心筋梗塞や狭心症と聞くと「急激に起こる激しい胸痛」というイメージがあると思いますが、心臓に限らず、筋肉や内臓が血流障害によって壊死しそうになると激痛が生じます。

また、心筋梗塞や脳卒中などの『急激な血流障害(閉塞)』では発症と同時に激痛が生じますが、長時間 正座をした時や極寒の場所に居る時などの『ゆるやかに進む血流障害』では、まず、しびれ や 痒み、ヒリヒリ感 などが生じ、その後 真綿で締められるように ゆっくりゆっくり痛みが強くなっていくので、足がしびれたのに我慢して正座をし続けていくと、血流障害が進行して激痛が生じてしまいます。


つまり、『しびれ』や『痒み』という感覚は、「身体の調子が おかしいですよ!」という身体からの悲鳴なのです。

 

 

 

足をのばしても・・・

 

正座をしていて足がしびれた時、急に足を伸ばすと、かえって 足のしびれが酷くなりませんか?

 

仮に、通常時の血管の太さを「1」・流れている血液量も「1」とし、正座時は圧迫により血管の太さが「1/2」・そこに流れている血液量も「1/2」となったとします。

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ここで、急に正座を解除すると血管の太さは すぐに「1」に戻るけれども、血液量は、しばらくは「1/2」のままで、「1」に戻るには 少し時間が掛かります。

 

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その間、下腿の血圧が瞬間的に下がるため 足先の筋肉に血液が流れにくくなり、かえって しびれが 強まるのです。

 

 

 

以上のことを踏まえて・・・(ここからが本題)

 

みなさんは仕事中などで疲れている時、「今 休むと かえって辛くなるから やってしまおう!」と、食事や休憩を取るのを我慢して頑張った事は無いですか?

 

① 疲労により血流が悪くなっている状態 を、
② 
正座により血流が悪くなっている状態 に置き換えてみると、

① 休息して どっと疲れが押し寄せてきた状態 は、
② 正座の圧迫を解除した直後 に相当します。

 

交感神経を働かせて無理にテンションを上げて頑張っている時に休息すると、副交感神経優位になって血管が拡張し全身の血圧が瞬間的に下がるため、血液が流れにくくなるのです。
(※詳細は、
絶対よくわかる自律神経~人は緊張するから考えることができる!】参照)

 

でも、ここで休んでおかないと、しびれているのに正座をずっと続けるようなもので、身体に負担が蓄積していってしまいます。

いつも ついつい頑張ってしまう方は、要注意です。(無意識に正座しているようなもの?です。)

 

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