漢方薬を飲んで肩コリが悪化した!!(えっ それは良い変化なの??)
「私の身体には漢方薬は合わない」・・・??
漢方薬を服用したら、かえって身体の調子が悪くなったような気がして「自分には漢方薬は合わない」と自己判断して服用を中止してしまった・・・なんて事はありませんか?
でも、ちょっと待ってください。
というのも、もしかしたら、中断してしまった その漢方薬は、もしかしたら 本当は あなたの身体に合っている(改善が期待できる)漢方薬かもしれないのです!
身体の防御反応の審査基準
我々の身体は、体温や血圧、ホルモンバランスなどを一定に保つようにすることで 健康状態を維持しよう としています。
例えば基礎体温の変化について考えてみると、昨日と比べて急に体温が1℃下がったら、身体の防御反応は すぐに変化を察知します。
でも、「昨日と比べても ほとんど変わらない」「一昨日と比べても ほとんど変わらない」「一年前と比べれば分かるけど・・・」というレベルの基礎体温の低下については、身体の防御反応も変化に気付かず、むしろ、「今が正常」という認識をしてしまうのです。
肩コリ も ゆっくり悪化すると痛みが マヒする
肩コリの痛みも、基礎体温の変化と同様に、急激な変化なら誰だって すぐに気付きますが、「昨日と比べても ほとんど変わらない」「一昨日と比べても ほとんど変わらない」「一年前と比べれば分かるけど・・・」というレベルなら、症状の進行に気付きにくいものです。
例えば、美容院などで肩もみのサービスを受けた時に、店員さんから「すごくコってますね~!」って驚かれた事は無いですか?
いつも多くの人に肩もみをしている店員さんが「こんなにコっていれば痛いハズ!」って感じるくらいなのに、あなたが全く痛がる素振りをしていないので驚いているのです。つまり、それくらい あなたが「肩コリの痛みに気付いていない」のです。
そういう時に漢方薬を飲むと・・・
先週お話しした通り、肩コリは「血行不良によって肩の筋肉の酸欠状態が続いて痛くなっている」と言えます。(→ 詳しくは こちら )
そして、肩コリの痛みがマヒしているような状態で漢方薬を服用すると どういう変化が起こるかというと・・・
まずは、以下の図を見てください。
肩コリがなく健康そのものという状態を『血管(の太さ):1』『血流(の量):1」と仮定すると、慢性的に肩コリが進行している時は、血流が減少しているので血管も細くなっています。
この状態で漢方薬を服用すると、服用直後から、漢方薬の血管拡張作用によって血管は拡張しますが、血流の方が すぐには回復しないので、一時的に血行が悪化して痛みが増強したように感じるのです。
ここで、漢方薬の服用を止めてしまうと、血管が また細くなって痛みがマヒしてしまいます。
今まで気付かなかった血行障害に気付くことが出来れば、無理な生活をしなくなり、マッサージや鍼灸治療を受けて治そうとしますよね?
それこそが『体質改善』の第一歩なので、自己判断で漢方薬を途中で止めてしまう事は、我々から見ると 非常に もったいない と感じてしまいます。(漢方薬そのものの作用も、効いてくれば肩コリ痛を改善させますし・・・)
生活に支障が出るくらいの変化なら、処方を変えたり服用量を減らしたりする必要があるかもしれないですが、どんな時でも自己判断で止めずに、一度、専門の医師に相談してみてください。
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