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「私には漢方薬は合わない」の大きな誤解とは?

この記事の所要時間: 331

漢方薬が合わないと思う理由

 

残念な事ですが、漢方薬を服用後、すぐに「自分には漢方薬は合わない」と感じて断念してしまう人も少なくありません。

もちろん、漢方薬(生薬)に対するアレルギーや、処方ミスなどの要因も考えられなくはないですが、そのような特殊な例を除くと、そう感じてしまった理由のほとんどは、ある大きな誤解から生まれています。

 

 

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合わないと感じる理由
 ~「漢方薬を飲むとダルくなる?」

 

(例) 処方された漢方薬を服用していたら、数日後に肩コリ痛が酷くなった気がした。心配になって自己判断で服用を中断してみたら肩コリ痛が消えた。

 

一番多い誤解が これです。

一般的に、漢方治療を希望する人の ほとんどが『冷え症』と言っても過言ではないです。つまり、多かれ少なかれ、肩コリ痛 や 腰痛、むくみ などの症状があるハズです。

それを踏まえて、まずは下図を ご覧ください。

 

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肩コリ痛は、①~④のサイクルを何周もすることで悪化していきます。(詳しくは、こちら

そして、悪化が進むと患部の冷えが進行し「冷シップを貼ったような状態」となり「痛みを痛みとして感じていない状態(=マヒしている状態)」になっていきます。

 

美容院などで肩を揉んでもらっている時に「カチカチですね!」とビックリされた経験は ありませんか?これは、仕事として肩を揉み慣れているプロが「硬い」と判断しているのに、本人が痛そうにすることなくケロっとしているから驚いているのです。

 

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一方、

漢方薬の ほとんどが「血行を改善させる作用がある」と言っても過言ではありません。つまり、漢方薬を服用すると、今まで血行が悪かった場所が ちょっとずつ改善していきます。

 

ということは、漢方薬を服用して数日というのは「冷シップが剥がされた状態」つまり「今までマヒしていた痛みが感じるようになった状態」になります。

本当は、ここから少しずつ肩コリ痛が改善されていくのですが、ここで漢方薬の服用を中止してしまうと、せっかく気づいた痛みが、またマヒして元にもどってしまうのです。

 

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次に、

《血管の収縮・拡張》という働きに着目してみましょう。(下図を ご覧ください。)

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漢方服用直後は、慢性疲労の程度が強い人ほど『血管が拡張してから血流が改善するまでの間のズレ』が長くなり、その間『血圧が一時的に下がった状態』となります。(くわしくは、こちら

この時、人によっては、肩コリ だけでなく、胃もたれ や 倦怠感 など、症状が全身に出るかもしれません。でも、これらは、時間が経って血流が回復すれば必ず改善します。(それまでの辛抱です。)

 

 

 

つまり、漢方薬を服用することで、

①身体の異常に気づいたから身体に負担になるような行動を意識的に制限するようになるし
②拡張した血管に多くの血液が流れるようになれば、痛み物質が洗い流され、筋肉や内臓に多くの酸素やエネルギーが運ばれる

のだから、我々医療関係者からすると、

「私って漢方薬が合わないのかな?」と感じた漢方薬ほど、実は「あなたの身体に合っている可能性が高い」

と、考えるケースが多いのです!

 

もちろん、

肩コリ痛が激しくなり過ぎたり、急激に血管を拡張し過ぎたりして、生活に支障をきたしてしまうのも良くないので、服用量や種類を変えるなどの微調整は必要かもしれませんが、「おかしいな?」と思っても自己判断で服用を止めずに、処方した医師に必ず問い合わせてみてください。(ここで止めたら、本当にもったいないかもしれないんです!!)

 

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