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カタカナに騙されてる? ~ あなたの飲んでいる薬は 実は漢方薬かも!?

この記事の所要時間: 329

医者の過半数が漢方を信用していない?

 

ある雑誌のアンケートで「自分が病気になったら漢方薬を服用しますか?」という質問に対して、1000人中56%の医師が「服用しない」と回答したそうです。その理由として「診断自体が極めて曖昧」「成分や効能が不確定」つまり、「なんだか分かんないから飲まない」という『科学的根拠の無さ』が浮き彫りになりました。

 

以前『西洋医学と東洋医学の根本的な違い』について投稿しました。(下線部分をクリックすると別枠表示されます。)

 

ここでも述べた通り、西洋医学と東洋医学は、そもそもが医学としての考え方が異なるのであり、西洋医師が漢方を信用したがらないのは(筆者も西洋医師の一人として)分からなくも無いです。

 

しかし、実は、西洋医療の現場にも漢方生薬が しれっと使われているのです。(・・・という事を知らない医者もいるのではないでしょうか?)

 

 

 

カタカナだから西洋薬だと思っていませんか?

 

例えば、軽度は湿疹・皮膚炎・蕁麻疹などから 重度は肝炎・肝硬変・肝臓癌までの 肝機能異常が関与する病気に対する治療薬に『強力ネオミノファーゲンシー』という注射薬があります。この薬は、医師の間では『強ミノ』という略称で呼ばれることが多く、肝機能障害時には必ずと言っていいほど用いられています。

この『強ミノ』、実は、漢方生薬である『甘草(かんぞう)』が主成分です。(肝臓 には 甘草 というオヤジギャグではありません・・・笑)

『強力ネオミノファーゲンシー』の製造元である『ミノファーゲン製薬』のHPを覗くと、それが詳しく説明されています。

 

また、漢方的に言う『甘草の煎じ薬』は、西洋的には『リコリスティー』と呼ばれ、超有名女性シンガーも愛用し、巷ではスゴい効能があると話題になっているそうです。(リコリスティーの効能については、要望があれば後日投稿することにして今回は省略します。)

 

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隠れ漢方って何?

 

最近、ドラッグストアなどでは、商品名が カタカナ表記の、一見、漢方薬とは全く思えない医薬品が増えています。このような商品は一部では『隠れ漢方』などと呼ばれているそうです。

漢方薬そのものの名前だけでは効能などがイメージできないから、たとえば「おなかの脂肪が多い方に」とか「かぜのひきはじめ、頭痛・肩こりに」などという〈インパクトの強いキャッチコピー〉〈新たに開発された薬であるかのようなカタカナ名〉を付けることで、多くの層からの売り上げを期待する商品になる、という思惑があるようです。

 

具体例を挙げますと・・・

【商品名】カコナール ⇔【漢方名】葛根湯(カッコントウ)

【商品名】ユリナール ⇔【漢方名】清心蓮子飲(セイシンレンシイン)

【商品名】チクナイン ⇔【漢方名】辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)

【商品名】アロパノール ⇔【漢方名】抑肝散(ヨクカンサン)

【商品名】ナイシトール、コッコアポEX、ココスリム など ⇔【漢方名】防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

などと、キリがありません。

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また、市販されている『隠れ漢方』は、使用されている生薬の組み合わせ や 配合比率 は同じでも、配合量(一回使用量の含有量)が医療用の漢方薬よりも少なめのものが多いです。

これは、証(体質)の合わない漢方薬を服用してしまった時の副作用(というか間違った効果)対策もあるのではないかと思われます。

 

症状による自己判断 や 薬剤師の問診だけでなく、専門の医者の診察を受け、証に合った正規の量を用いた漢方薬を服用すれば、もっと効果が出るかもしれません。

 

 

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