その夏バテ、実は あなたが引き起こしているのカモ?
なぜ冷たいものを摂り過ぎてはいけないのか?
我々が「暑い」と主に感じる場所は上半身(特に顔~頭)です。
みなさんも、顔や首に大量の汗をかくと不快ですよね?
この不快な状態から一刻も早く脱出するため、夏の暑い時期、冷たいビール や アイスクリーム などで身体を冷やしたくなりますが、こういう冷たいものを一気に口にすると、胃~腸といった下半身が急激に冷やされてしまいます。
人間の胃は、37度前後が一番活発に活動すると言われています。
胃にしてみれば、体温低下による動き難さ と 血流減少による酸素不足 の状況下にもかかわらず、いつもと同じ動きをしなければなりません。
この状況を胃の立場で例えると、「高い山の上のような、寒くて空気の薄い所に連れて行かれて、そこで全力で動け!って命令されている」ようなもので、胃が すぐにバテてしまうのは一目瞭然ですよね?
この血流低下(冷え)は、胃だけでなく、下半身にある すべての内臓・筋肉にまで及び、それらの動きも悪化します。
そして、下半身の血管が収縮するのだから、下半身に流れるハズだった血液はどこに行くのかというと・・・それは上半身です。
以上、整理すると、(『身体の中で一番熱い血液』が『夏の暑さによって更に温められている状況下』で)『ずっと冷たいものを口にし続ける行為』は、
①下半身が急激に冷やされる → 下半身の内臓・筋肉の動きが悪化する
②上半身への血流量が増す → のぼせ が進み、汗が止まらなくなる
という状態が続いていくだけで何の解決にもなりません。
(いくら冷たいものを口にしても、我々が暑いと感じている上半身は全く冷えず、内臓・筋肉の疲労が蓄積するという最悪の事態が ずっと続くのです。)
夏バテ対処法
夏バテは、前回投稿したように①身体全体の体温の急な上昇・下降に対する反応 だけでなく、今回投降したように②上半身と下半身の急激な温度差に対する反応 が身体の防御反応の体力の限界を超えた時にも起こります。
そのため、夏バテにならないようにするためには
①身体の冷やし過ぎに注意し、公共の場が寒ければ膝掛け や カーディガン を用いる
②冷たいものが欲しくても、ぐっと堪えるか、ホットコーヒー や 熱々のトースト などの温かいものと一緒に口にする
③暑くても湯船に入る。(半身浴を心掛ける)
④冷却ジェル や 氷枕 などで頭(上半身)を冷やすことに努める
⑤汗をかくようにする(汗をかかないようにすると、かえって、身体の内部に熱がこもってしまうので、汗をかかせて熱を発散させる)
⑥体力が低下していると症状が強く出るので、できるだけ体力温存させ スタミナをつける
といった対応が必要になってきます。
もし、これらの行動が出来ないくらい夏バテが進行してしまった人は、体力を向上させるような漢方薬が おススメです。
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