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疲労

その夏バテ、実は あなたが引き起こしているのカモ?

この記事の所要時間: 255

なぜ冷たいものを摂り過ぎてはいけないのか?

 

我々が「暑い」と主に感じる場所は上半身(特に顔~頭)です。

 

みなさんも、顔や首に大量の汗をかくと不快ですよね?

この不快な状態から一刻も早く脱出するため、夏の暑い時期、冷たいビール や アイスクリーム  などで身体を冷やしたくなりますが、こういう冷たいものを一気に口にすると、胃~腸といった下半身が急激に冷やされてしまいます。

 

 

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人間の胃は、37度前後が一番活発に活動すると言われています。

 

胃にしてみれば、体温低下による動き難さ と 血流減少による酸素不足 の状況下にもかかわらず、いつもと同じ動きをしなければなりません。

この状況を胃の立場で例えると、「高い山の上のような、寒くて空気の薄い所に連れて行かれて、そこで全力で動け!って命令されている」ようなもので、胃が すぐにバテてしまうのは一目瞭然ですよね?

 

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この血流低下(冷え)は、胃だけでなく、下半身にある すべての内臓・筋肉にまで及び、それらの動きも悪化します。

そして、下半身の血管が収縮するのだから、下半身に流れるハズだった血液はどこに行くのかというと・・・それは上半身です。

 

 

以上、整理すると、(『身体の中で一番熱い血液』が『夏の暑さによって更に温められている状況下』で)『ずっと冷たいものを口にし続ける行為』は、

①下半身が急激に冷やされる → 下半身の内臓・筋肉の動きが悪化する

②上半身への血流量が増す → のぼせ が進み、汗が止まらなくなる

という状態が続いていくだけで何の解決にもなりません。

(いくら冷たいものを口にしても、我々が暑いと感じている上半身は全く冷えず、内臓・筋肉の疲労が蓄積するという最悪の事態が ずっと続くのです。)

 

 

 

夏バテ対処法

 

夏バテは、前回投稿したように①身体全体の体温の急な上昇・下降に対する反応 だけでなく、今回投降したように②上半身と下半身の急激な温度差に対する反応 が身体の防御反応の体力の限界を超えた時にも起こります。

 

そのため、夏バテにならないようにするためには

 

①身体の冷やし過ぎに注意し、公共の場が寒ければ膝掛け や カーディガン を用いる

②冷たいものが欲しくても、ぐっと堪えるか、ホットコーヒー や 熱々のトースト などの温かいものと一緒に口にする

③暑くても湯船に入る。(半身浴を心掛ける)

④冷却ジェル や 氷枕 などで頭(上半身)を冷やすことに努める

⑤汗をかくようにする(汗をかかないようにすると、かえって、身体の内部に熱がこもってしまうので、汗をかかせて熱を発散させる)

⑥体力が低下していると症状が強く出るので、できるだけ体力温存させ スタミナをつける

 

といった対応が必要になってきます。

 

もし、これらの行動が出来ないくらい夏バテが進行してしまった人は、体力を向上させるような漢方薬が おススメです。

 

 

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