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漢方薬は、ニンジンや大根と同じ?

この記事の所要時間: 257

漢方薬は自然のもの

 

漢方薬は《薬》と付いていますが、一般的に病院で処方されるような西洋薬と比べると、その性質は大きく異なります。

 

漢方薬に用いられる生薬の大部分は、自然界に存在する植物の根とか葉とか茎で、それらを組み合わせて煮詰めた(=煎じた)ものが薬となりますが、これは、言わば「野菜スープ」みたいなものです。(正確には「薬草スープ」?)

ということは、人工的に作られた西洋薬と比べ、漢方薬は体内への吸収率が悪いという特徴があります。

あまり胃が動いていないような時や胃に負担が掛かっている時に漢方薬を服用すると、うまく体内に吸収されないかもしれないので、「漢方薬は食前・食間に服用してください」と言われます。

ちなみに、『食間』とは、食事の最中・・・ではなく、食事と食事の間(だいたい食後2~3時間)という意味です。

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しかし、実際は、食前に漢方薬を飲むと、口の中に『漢方の自己主張の強い味』が残ってしまい、食事が美味しく食べられないし、「食後2~3時間なんて、忘れちゃうよ!」となってしまうので、私の診療所では、食後すぐに漢方薬を用意し、すぐに飲んでもらうようにしています。

 

重要なのは、「空腹時(胃が全く動いていない時)に漢方薬だけ服用し、その後も食事を摂らない事を避ける」という事です。

ちょっと違うかもしれませんが、「空きっ腹にアルコールをガブ飲みすると悪酔いする」という事をイメージしてみてください。

身体に負担なく、ゆっくりと体内に吸収されるためにも、食事の時間と合わせて服用することが大事です。

 

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漢方薬は溶かして飲もう

 

普通、みなさんが病院や薬局で処方される漢方薬はエキス剤(粉薬)の場合が多いと思います。

 

最新技術により、今の『エキス剤』は『煎じ薬』と ほぼ変わらないと思うレベルですが、『エキス剤』が『煎じ薬』と大きく異なるのは、フリーズドライ化する際に乳糖・コーンスターチ・デンプンなどの賦形剤(添加剤)が用いられている点です。

※この賦形剤(添加剤)が加わることで効き目が まろやかになってしまい、煎じ薬よりも効果が弱くなってしまうのではないかという意見がありますが、この点は、以前の投稿でコメントしたので今回は省略します。

 

 

ちなみに、私の診療所では、エキス剤は水に溶かして服用してくださいと、お願いしています。

その理由は、いくら精度が向上したとはいえ、粉のまま服用すると漢方薬が体内に均一に吸収されにくいからです。(胃腸の調子が悪い時などは尚更です。)

 

この時、乳糖・コーンスターチ・デンプンなどの賦形剤(添加剤)は、熱湯と混ざると熱で『ダマ』になってしまう事に注意してください。(インスタントのコーンポタージュを熱湯で溶かした際のカップの底で固まっているアレと同じです。)

 

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その対策としては、はじめは少量の水道水やペットボトルの冷~常温水で溶かし、その後、熱湯を入れると上手く溶けて飲みやすい温度になります。

 

ちょっと面倒くさいですが、漢方薬は、ニンジンや大根と同じく『自然の恵み』なんだ!と思ってください。

 

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