朝の10分 が 昼の1時間くらい に感じる理由
分かっちゃいるけど
会社や学校、待ち合わせ など、朝起きて支度をしていると、時間が間に合わなくなりそうになって焦った・・・なんていう経験はありませんか?(ありますよね?ね!笑)
「あと10分あったらなぁ」と願うくらいなら、前日に10分早く寝ればいいのですが、仮に10分早く寝て10分早く起きたとしても、やっぱり「あと10分あったらなぁ」って思うのではないかと思います。(笑)
でも、なんで『朝の10分』が『日中の1時間』くらいに貴重に感じてしまうのでしょうか?
『からだ工場』を稼働させる
『我々の身体』を『工場』に、『内臓や筋肉』を『機械』に例えてみると、『寝ている時』は『機械が停止していて工場が真っ暗な状態』といえます。
一方、『朝、目覚めた時』は『機械のスイッチを入れた時』に相当しますが、『高性能の精密機械(=内臓や筋肉)』はシステムが立ち上がるまでに数分~数十分のウォーミングアップが必要になります。
これを『胃の働き』を例にして、もっと詳しく考えてみましょう。
起床後、「止まっていた胃を動かしはじめる時」は、「平坦な道で行なう、電動アシストのない自転車の漕ぎ始め」と同じような状態で、とても大変で一番体力を使う時なのです。
そんな「体力を最も必要としている時」に、時間が無いからとウォーミングアップもなく無理やり朝食を摂ってしまうと、胃に余計に負担が掛かり、胃を動かすために必要なエネルギー量が増えてしまいます。(上り坂で自転車を漕ぎ始めるようなものです。)
このエネルギーは、本来、他の内臓や筋肉を動かすために必要なものです。
つまり、体力を最も必要としている時間帯に体力を使おうとするから、昼間のようにテキパキと動くことができず、自分が思っている以上に時間がかかってしまうのです。
早く『からだ工場』をフル稼働させるには
ということは、「あと10分」を「5分」に短縮(?)させるためには、『からだ工場』をイチ早くフル稼働させて昼間のような状態に持っていく必要があります。
そのためには【体温を上昇させること】が重要です。
我々の身体は、だいたい36.0℃~37.0℃に保たれ、以下のグラフのように体温を変化させて1日を生活していますが、就寝中は代謝を抑えるために体温が低下しています。
本当は、約束の時間の3時間前くらいに目覚めて、布団の中でゆっくりと体温が上昇するのを待ってから行動するのがベストですが、「そんな早くに起きられないよ!」という声が多いと思います。(私も そう言うと思います。笑)
なので、起床後、軽くストレッチをしたり、(冷たい飲み物やヨーグルトなどは避けて)ホットミルクやココアなどの温かい飲み物で内臓を温めたりするようにして、体温上昇を心掛けた方が良いでしょう。
もちろん、漢方薬も おススメです。(特に、胃腸系の働きを助けるような方剤が良いです。)
漢方薬が『電動アシスト』みたいな役割をしてくれるハズです。
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