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疲労

「最近 物忘れが激しくなったなぁ。」・・・それ、ウソかも?

この記事の所要時間: 256

あなたは カギをかけたかどうか を忘れたのではない。

 

約束の時間ギリギリに家を出て、しばらくしてから 「あれっ!カギかけたっけ??」

こういう経験ありませんか?

 

その時、思わず言ってしまうのは、「カギをかけたか忘れちゃった!」

でも、この表現、細かく言えば間違っています。

 

カギをかけたかどうかを『忘れた』のではなく『覚えていない』んです。

 

外出する時は、ギリギリまで その準備に忙しいことが多いですよね?

そして、色々しなければならない中でも、一番重要な事(いつもと違うこと)に気が行きませんか?

例えば、今から行く場所の地図を見たり、絶対に持って行かなければならない物を最終確認したり・・・。

そのため、いつもしている事への集中力が低下し、結局、自分がしたことを『覚えていない』のです。

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「気合いが足りない」のではなく「集中力が足りない」

 

また、文字の書き間違い や 単純な式の計算間違い、約束時間の聞き間違い などをしてしまい、後でそれに気付いた時に、

「気合いが足りないから こんなミスしちゃたんだ!」と、思ったことは ありませんか?

 

このような単純作業のミスをした時も、カギをかけたかどうかを覚えていない時と同じで、集中力が低下していたからミスをしたのです。気合いが足りなかった訳では無いのです。

 

集中力が低下した理由は、

・他の事に気を取られていた
・忙しかった
・前日あまり寝られなかった

などなど、状況によって色々あるでしょうが、そのすべてに共通していることは『疲れ』です。疲れていたから集中できなかったのです。

 

なのに、その疲れている状況で、「気合いを入れよう!」と頑張っても、一時的には何とかできるかもしれませんが、長い目で見れば、体力が持たなくなり、気力も落ち込み、もっと集中力が低下してしまうかもしれません。

 

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物忘れが激しくなったと感じるのは、病気ではなく疲れかも?

 

つまり、『物忘れ』ではなく『物覚えてない』という表現の方が ぴったり合うケースの方が多いのに、

「最近、物忘れが多くなってきたなぁ。何かの病気なのかな?」と、

自分の身体が不安になり、どんどん疲れていって、ますます『物覚えてない』の症状が進行する・・・という悪循環にハマってしまう方が おられます。

 

家を出る時に「私は今、こうやってカギをかけました!」と言ってカギをかけたのに、後で「覚えていない」とか、

計算をしている時に「1たす1は2です。」と言いながら計算したのに3と記入した

・・・なんて事があれば、それは何かの病気かもしれませんが、そうではないのであれば、みなさんが経験したであろう『物忘れ』は『物覚えていない』であり、それは、病気ではなく疲れです。

 

疲れをとるためには、寝るのが一番ですが、疲れすぎて眠れない・緊張状態で眠れない など、上手く寝られない時には、漢方薬が おススメです。体力を過信せずに、適度な休息をとるように心がけましょう。

 

 

 

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