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なぜ医者は自分では飲まない西洋薬を処方するのか?

この記事の所要時間: 350

西洋薬の役割(目的)

 

最近、ネットで「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」という記事がありました。

『効能 << 副作用』など、理由も様々ですが「その薬が病気の本質を治している訳では無い」という薬ほど、医者自身も飲みたがらない傾向にあります。

 

例えば・・・
(※ 以下の「詳しくは~」の部分は、クリックすると該当記事が別タブで表示されます。)

 

①西洋薬の〈胃薬〉は・・・

 

西洋薬の胃薬のほとんどは、「胃酸の分泌を抑える」ために処方されます。

 

ストレス性胃炎のような「(ストレスで)胃の動きが悪くなり 胃酸が ずっと胃内に残ることで胃の壁を傷つけてしまっているような時」に胃酸の分泌を抑えるのは 一時的には有効ですが、「疲労時に油っこい物を食べるなど 胃に負担のかかる物を食べて胃が痛くなったような時」は、胃酸の分泌を抑えても期待するほどの効果がありません。(※ 詳しくは「漢方薬を飲んだ方が良い時、西洋薬を飲んだ方が良い時」参照)

 

 

②西洋薬の〈風邪薬〉は・・・

 

風邪で熱が上がるのは、我々の身体が「わざと」体温を上昇させ、ばい菌が繁殖するのを抑えようとしているからだし、鼻水 や くしゃみ も、ばい菌を これ以上 体内に侵入させない or 体内から吐き出させる という防御反応による症状です。(※ 詳しくは「熱が出る人ほど風邪は早く治る~病気が熱を出させているのではない!」参照)

 

せっかく体力を振り絞って起こしている反応を、安易に「熱が出ているから」とか「呼吸しにくいから」という理由で薬で抑えるのは、ばい菌の侵入や繁殖を助けてしまうことにもなりかねないのです。

 

また、抗生物質の使い方も注意が必要です。意外に思われるかもしれませんが、ほとんどの風邪は、抗生剤では治りません。(※ 詳しくは「ウィルス感染症に対する誤解を解く~抗生剤では 絶対に 治らない!」参照)

 

 

他にも、

「〈鎮痛剤〉は、痛みを取り除いているのではなく『痛い』という感覚をブロック(=麻痺)しているだけ」

「〈睡眠導入剤(睡眠薬)〉は、脳の活動を無理やり抑える作用の結果 眠くなるだけで『睡眠』というよりかは『気絶』に近く 安眠できない」などなど・・・。

 

 

 

もちろん、医者は、こういう薬だけを飲んでも意味がないことは知っています。

でも、目前の患者さんが困っている症状を改善させることは分かっているし、患者さん自身も それを望んでいるから処方するのだと思います。

しかし、これでは、今現在の症状を改善させるだけ(単なる応急処置)で、長い目で見れば あまり意味のない(本当の治療とは言えない)行為なのです。

 

 

 

漢方薬の役割(目的)

 

一方、漢方薬は、

「身体の防御反応が病的になった状態を落ち着かせる。」

「疲労を取り除き 体力がつきやすい状態に体質改善させる」

という目的で処方されます。具体的には、

 

①漢方薬で言うところの〈胃薬〉は・・・

 

「胃の血流を改善させて胃が動きやすくなる」のが目的で、その結果「胃酸が過剰分泌しにくい体質になる」のであり、

 

 

②漢方薬で言うところの〈風邪薬〉は・・・

 

「血流増加(=酸素や栄養分の供給増加)により、『高熱』による内臓や筋肉のダメージを守る。」

「鼻水などの過剰分泌や咳を落ち着かせる。(完全に止める目的ではないです。)」

「全身の血行を良くすることで、抗体が造られやすい状況にし その抗体を身体の隅々まで行き渡らせて ばい菌をやっつける。」

などという目的で処方されます。

 

 

とはいえ、西洋薬にも漢方薬にも長所・短所があります。

「急性期には西洋薬。そして、同時進行で漢方薬を用いて病気になりにくい身体(西洋薬が必要ない身体)にする。」

という飲み方であれば、医者も西洋薬を「飲んでも意味がない」とは思わないでしょう。

 

 

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